FILCO Majestouch Stingray FKBS91XMRL Cherry LowProfile赤軸 レビュー&静音リング検証
はじめに
私がキーボードに求める性能として
- テンキーレス
マウスをあまり体から離れたところに起きたくないのと、テンキーは電卓と同じように左手で打ちたい。 - 薄型
筆記作業と切り替える手間が増えるため、机にあまり余計なもの(パームレスト)を置きたくない。 - 日本語配列
親指Enter/Shiftを使いたいので。 - 変に詰めた配列ではない
通常のキーボード配列からテンキーの部分だけを切り取ったのが理想です。 - 軽いストロークかつ底打ち作動ではない(メカニカルか静電容量)
長時間のタイピングでの疲れを無くすため。 - 音はなるべく静かめ
があり、これまで上記条件を全てを満たす、サンワサプライの400-SKB057R を使っていて概ね満足していたのですが
底打ち時の指への反動が気になっていました。
そんな中、Cherry LowProfile軸を採用する
FILCO Majestouch Stringrayシリーズが2019/1/24に満を期して発売されたので購入してみました。
※レビューについては、私の主観が大きく働いているため、参考程度でお願いします。
サンワとの比較
キーボード本体
- 配列はほぼ同じですが、サンワの方がWindowsキーが少し横長になっています。
Windows10になってからWindowsキーを押す機会が増えているのでこちらの方が好みです。 - サンワは上面フレームレスになっていて見た目スッキリ、キーキャップも取り外しやすく、清掃しやすくなっており
こちらの方が優れています。 - FILCOはケーブルの取り回しが正面・左右の3方向から選べます。
- キー高と傾斜はFILCOの方が若干高いです。
キー高はサンワの18mmの方が好みですが、スタンド立てた時の傾斜はFILCOの方が好みです。 - FILCOは無駄に光らないため業務利用で良いかもしれません。
(一応サンワの方も光らなくすることはできます) - FILCOのキーキャップ印字は、かな無しの他に前面印字も選ぶ事ができます。
Kailh軸とCherry軸
Cherry Low Profile 赤軸 | Kailh Low Profile 赤軸 | |
画像 | ||
詳細URL | Cherry公式 | Kailh公式 |
軸形状 | 円筒(6.6mm) | 凸型 |
ストローク | 3.2mm | 3.0mm |
作動点 | 1.2mm | 1.5mm |
キー圧 | 45g | 50g |
軸のスペック面では、全ての要素でCherry軸の方が私好みです。
軸形状が円筒というのは
後に紹介する静音リングを取り付けられるかどうかに繋がるので大きな差だと感じています。
打鍵感・打鍵音
打鍵音の差については動画にまとめました。
動画ですとほんの少しの差しか無いように聞こえますが
実際耳にする音はFILCOのキーボード(Cherry軸)の方がスコスコしていて好みです。
打鍵感についても、静音リングを付けていない状態でもFILCOのキーボード(Cherry軸)に軍配があがります。
静音リングの検証
従来のCherry MX軸がキーキャップ側に付けるのに対し
LowProfileでは、キーキャップ側に取り付けてしまうと
円筒部分と干渉しまうので、軸側の円筒周囲に取り付ける必要があります。
従来のMX軸用の静音リングの楽な取り付け方法も動画に掲載しました。
また、クッションの役割ができるのなら、何もドーナツ型のリングでなく
ワッシャー型でも良いのでは?と思い
廣杉計器のゴムワッシャー内径7mmを購入してみました。
ゴムの特性一覧表から、メカニカルキーボードのクッションとして使うには
シリコンとハネナイトが良いかなと思い、選択しました。
ゴムワッシャーを使ってみることで打鍵感、静音性ともにより好みになりました。
個人的には、ハネナイトだと衝撃を吸収しすぎている感じがするので
底打ち時の心地よい反発があるシリコン(硬度ショアA50)が良いかなと思いました。
まとめ
打鍵感よりも省スペーススッキリ感を追究したい人はサンワサプライの400-SKB057R を
打鍵感や長時間使用での疲労軽減を重視したい人はFILCO Majestouch Stringrayシリーズを選択すると良いかもしれません。
(静電容量のREAL FORCEはLowProfileはまだ無いので・・・)
Cherry軸の方は円筒形のため、静音リングやゴムワッシャーで打鍵感を調整できるのも良いですね。
本記事を書いていて思ったのは
サンワサプライ400-SKB057Rの軸がCherry銀軸だったら理想型でした。
ともあれ、これで私は(しばらく)キーボード沼から抜け出せます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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