Sleipnir → Firefox の検討
移行を思い立った訳
私が製作しているコンテンツAndroidスマートフォン比較表の
ドラッグ&ドロップによるレイアウト変更の制御をjavascriptを用いてやっているのですが
それにバグが見つかったためバグフィクスをやってみようと思って調べたところ
FirefoxのFirebugというアドオンが便利という情報があり
この際まじめに移行を考えてみようということに至りました。
Sleipnirの何が魅力的なのか?
私の中でタブブラウザといったらSleipnirで2002年に登場してから2010年の今まで長年愛用しています。
それまでoperaやfirefox、IE8等のタブブラウザも試してみましたが
結局最後はSleipnirに落ち着いてきました。その理由をあげると以下の通りになります。
a-1. マウスジェスチャー
a-2. サイドパネルカスタマイズ
a-3. 多段タブ
a-4. RSSリーダー「Headline-Reader」
b-1. 安定した動作
b-2. 検索フォームからのリンクを新規タグで表示
aとbは微妙に違いがあるのですが、それは後述します。
スキンは全くいじらない(必要がない程デフォルトで満足している)ので外してあります。
メインで使用するブラウザを乗り換えるとしたら上記の条件を全て満たすことが必要条件となります。
Firefoxの場合、これらの条件を満たすために豊富と言われるアドオンを追加していくことになります。
お気に入りの移行については、こちらのサイトが大変参考になります。
こんな感じに使っています。
a-1. マウスジェスチャー
Sleipnirの「ツール」→「Sleipnir オプション」→「ユーザーインテーフェース」→「マウスジェスチャ」で設定できるマウスジェスチャは
大変便利で、特に私が利用するのは次の通りになります。
← 前のウィンドウ(タブ)へ移動
→ 次のウィンドウ(タブ)へ移動
↓→ 現在のウィンドウ(タブ)を閉じる
↓ 新しいウィンドウ(タブ)を開く
↓↑ アクティブなウィンドウをコピー
→← ShowBookmark Panel
←→ ShowRSSbar Panel
Firefoxでの実現
FireGesturesというアドオンで要件を満たすことができます。
また、マッピングの条件をこちらのほうがより細かく指定が可能でした。
マウスジェスチャに関してはFirefoxへの移行は問題なさそうです。
a-2. サイドパネルカスタマイズ
Sleipnirの「ツール」→「Sleipnir オプション」→「Dock」→「エクスプローラーバー」にて
左にあるサイドバーはアクティブでなかったら折りたたまれたり、カーソルオーバーで展開できるようにしたり
またその認識範囲と時間を細かく設定が可能です。
Firefoxでの実現
All-in-Oneというアドオンで要件を満たすことができます。
「全般」→「サイドバースイッチ」でサイドバー開閉のアクションをSleipnirと同じように設定することが可能です。
また、サイドバーのサイズと表示位置も指定が可能でした。
a-3. 多段タブ
Sleipnirの「ツール」→「Sleipnir オプション」→「Dock」→「タブ」「タブ拡張」にて
多段タブの設定やタブの幅、タブへのアクション、新規タブの位置等細かい設定が可能です。
Firefoxでの実現
Tab Mix Plusというアドオンで要件を満たすことができます。
「設定」→「表示」→「タブバー」にて多段タブの設定がSleipnir同様に行えます。
a-4. RSSリーダー「Headline-Reader」
Sleipnirの拡張プラグインで重宝しています。
サイドバーにてフィードの管理、上部ペインにて指定フォルダ/フィードの記事一覧
マーカー・時間・キーワードでのフィルタをかけることができます。
そして、下部ペインにて記事が表示されます。
Firefoxでの実現
結論から言うと、無理でした。
Briefというアドオンが一番近かったのですが
Headline-ReaderのフィードをOPML形式でエクスポートし、Briefで読み込んだのですが
これがとんでもなく重くて、フリーズを連発することになります。
どうやら、briefにはフィードを多く登録すると動作が重くなるといった仕様があるそうです。
これは、たくさんの情報からフィルタをかけ抽出したい私の使用用途とは合致しないものでした。
Firefoxの予期せぬ不満点
Sleipnirの何が魅力的なのか?のb項と繋がるのですが
Firefoxでは右上の検索フォームを使用すると現在見ているページを上書きする形で検索結果が表示されます。
Sleipnirでは新しいタブが開き、そこに検索結果が表示されます。
もちろん、解決する手段はあります。こちらのサイトに詳しく書かれています。
意味深な警告が表示された後、レジストリをいじるような操作をします。
まだまだあります。メモリの使用量がすごい。それほどタブを開いていないにも関わらず
最初の5Mから50M~100M、200Mとグングン伸びていきます。
これも解決する手段があります。こちらのツールを使うことで定期的にFirefoxのメモリを定期的に解放してくれるそうです。
(こちらのツールを使ってもbrief使用時のフリーズは解決しませんでしたが・・・)
また、アドオンの中には日本語での説明がないものが多数あり
豊富あると言われるアドオンで英語の壁に当たることになります。
総論
私の個人的使用の範囲では、メインのブラウザをFirefoxにしようとすると
多くのアドオンを入れる必要があり、かつフリーズの発生確率の高さに怯えないといけなくなるため
余計に面倒なことになってしまいます。
結局メインで使うブラウザはSleipnirに落ち着くことなりました。
Firefoxは当初の考え通りjavascriptのバグフィクスのみで使用していくことになりそうです。
しかし、Firefoxのアドオンによる拡張性の高さは(不安定ながらも)非常にワクワクするものでした。
カオスだけど可能性が高いという点はAndroidと似ていますね。
上級者向けタブブラウザSleipnirなのですが、Firefoxの方がより上級者向けなのかも?
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